目次
町医者のレベルを疑った出来事
私は現在 難病指定の脊髄小脳変性症という神経難病になってしまいましたが、この病名が付くのには数年かかっています。
実は10年くらい前から、たまに足が急に動かなくなったり、力が入らなくなったりって異常はあったんですよね。
「?」
とは思っていたのですが、その頃、膝や腰の痛みが酷くてまずは家の近くの評判の良い整形外科に通っていて、毎回、牽引や電気マッサージ治療を受けていたんですよ。
もちろん整形外科の先生には
「たまに足に力が入らなくなったり、転んだりするんです。神経の病気でしょうか」
って相談していたんですが、整形外科の先生は足をハンマーで叩いたり、X線写真を撮って異常が無かったら、
「様子をみましょう」
って毎回言うんです。
私はちょっと不安を感じながらも先生が特に異常がないと言うなら、そうなんだと思っていたんです。
でも、なんだか転ぶことが増えたので不安が膨らんできたところに、たまたま肩をマッサージしてくれた接骨院の先生が、もともとお医者様で私の歩き方や、足の反応が絶対おかしいから大きな大学病院で診てもらったほうがいいと、すごく言ってくれてそれで大きな大学病院に診てもらって今に至る感じなんです。
この出来事依頼、町医者のレベルを疑うようになりました。
もちろん、町医者でも名医と呼ばれる方はいっぱいいるかと思いますが、まずは自分の身体なので、自分が不安だと思ったら適切に検査できるところに行くことが大切なんだな。と、この出来事からつくづく思いました。
大きな病院で診てもらう際は、紹介状が有るのと無いのとでは受診料・待遇がぜんぜん違う
幸い、私の家の近くに大きな病院がるので、受診することに決めました。
その際、紹介状をどうしようと思ったんです。
整形外科の先生には不信感しか無くて、どうしようか紹介状無しで受診するか悩んだんですが、接骨院の先生が、もしかしたら紹介状と認めてもらえないかもしれないが今のあなたの症状を一筆書きますと言ってくれたんです。
一般病床200床以上の大病院は紹介状が無いと「特別料金」として数千円取られるところが多いので、接骨院の先生の紹介状が紹介状として認められるか判りませんが、ありがたく紹介状を頂くようにしました。この先生はとっても親切で紹介状は料金を取られませんでした。
大学病院の初診受付で接骨院からの紹介状が有る旨伝えました。
その大学病院では紹介状として認めてくれるとのことで、特別料金は請求されませんでしたが、通常、接骨院などの紹介状は認めてくれないところが多いみたいです。
まずは整形外科で検査ということになり、整形外科を受診しました。
紹介状持参だったのと、大学病院に受診する際に必要だと思って、前もって整形外科病院通院時に撮影した写真のフィルムを受け取っていたので、それも大学病院に提出したので、受診はすごくスムーズでした。
私の同じタイミングで初診した患者さんがいたのですが、紹介状無しで来たようで私よりも待ち時間が長く、大変だったようです。
整形外科で諸々検査をしてもらいましたが、やはり異常は見つからず、唯一異常だと先生が判断したのが、私のぎこちない歩き方と膝をハンマーで叩いた時の神経反応です。
整形外科の先生は神経内科で受診して欲しいと私に言い、神経内科で受診することになりました。
神経内科に受診し、すぐに疑われる病名判明
神経内科を受診すると、先生は私の膝の動きや整形外科で撮ってきたMRIの画像を診て、私の家族の病歴をヒアリングしました。
私は父が似たような症状で、今は車いす生活だが、父は「脊髄損傷」と自分の症状を言っていると説明しました。
初めての受診の日は先生は血液検査から細かい検査をして行きましょうといって、その日から手足や脳の反応を調べる検査や血液検査をした結果、やっぱり異常は見当たらずでしたが、先生は
「多分、お父様から遺伝をした病だと思われます。遺伝性痙性対麻痺でしょう」と私に言いました。
父はそんな事は言っていなかった旨伝えましたが、この神経症状は詳しい医者が少なく、お父様はとりあえずの病名をつけられたのではと言っていました。
そのとき「遺伝性痙性対麻痺」という症状がどんなものを指しているのかよくわかりませんでしたが、先生が説明してくれたのはお父さんと同じようにだんだん歩けなくなる神経難病で、今は完治できる方法はなく、対処療法しかない病だということでした。
この日から、他の神経病の疑いもあるので髄液検査等行いましたが、やはり大きな異常はなく、親からの遺伝である「遺伝性痙性対麻痺(脊髄小脳変性症)」であると症状が確定しました。
やっぱり大学病院で精密検査が病名判明が一番早い
大学病院に受診し、私の病名がわかるまでにそんなに時間はかかりませんでした。
結局は治すことの出来ない神経難病でしたが、あの何年も通った整形外科の先生は一体何だったんだと思います。
私はめんどくさがりなので、病院はまず家から近いところを探しますが、この出来事があってからは、ちゃんと大きな病院に連携している病院を選んで通う事にしました。
神経難病のほかにも、私はすい臓炎を患っていて消化器内科にも通っているのですが、これはいわゆる町の開業医の先生のところに通っています。こちらはかなり調べて、評判のよい何かあったらすぐに大きな病院と連携しているところです。
私が新しく通院する際の病院選びの目安としているのが、
- 自分の症状の専門医であるか
- 病院の設備をHPなどでちゃんと見せているか
- 大きな病院と提携しているか
- 患者の口コミはどうか(こちらは参考までに)
最低この4点を注意して選んでいます。
お金のある病院だと広告として過剰にアピールしているところもあるので注意が必要ですけどね。
最初に通っていた整形外科の治療は本当に時間の無駄になってしまいました。
原因がはっきりしているような「骨を折った」とか「けがをしたので治したい」だったら、近くの開業医のところもぜんぜん有りだと思いますが、私のように原因がわからないような症状のものだったら、通っている開業医の先生にとことん自分の疑問や不安を聞いてもらい、自分が納得できるような対処がされないようだったら、大きな病院で診てもらいたいから紹介状を書いて頂くようにお願いしてもいいかもしれません。
病院は先生との相性もあるかと思うので、仮に専門病院、大きな病院で診てもらったけれど、先生と相性が合わなかったという時は、担当を代えたりしてもらうなどしてもらうといいと思います。
担当を代えてもらう理由としては、その担当医が担当している曜日に通えなくなったとか、別の先生にも念のため診てもらいたいなど、やんわりした理由はいくらでもできるかと思います。
自分が不安を抱えて通うのも精神的にも良くないし、一番良くないのは症状が手遅れになることなので。
私は最初の整形外科の先生には、ずっとモヤモヤした不安を抱えながら通っていたので、その時もっと自分のことを第一に考え、早く対処に踏み出せばよかったと後から後悔しているので。
病気で大切なのは病人である自分だと思います。
|