私は東京に住んでいます。
現在、緊急事態宣言が出ていますが、もうすぐ制限が緩和されるような方向で政府が動いているみたいです。
私の会社もまだテレワーク中で、ほとんど自宅で仕事をして、週1くらいで会社に時差出勤している状況です。
現在、「外出を自粛しなくてはいけない」状況で皆さん大変ストレスを感じているかと思います。
多分、私も障害を持っていなかったら同じストレスを感じていたかとふと思ったのです。
目次
障害を持ってから、毎日の外出がストレスを感じるようになっていた・・・
コロナが流行り始める前は、会社には9:30には着くように家を出ていました。
毎日、杖をついて朝のラッシュで込み合う電車に乗り、通勤していました。
通勤はかなりの苦痛が伴います。
苦痛とは足の痛みもあるのですが、心の痛み、精神的なストレスのほうが結構あるのです。
朝の電車は座席はもちろん空いていません。
なので、電車に乗ったらまず手すりを探すんです。
手すりを持っていないと、電車が動いている最中転ぶ可能性があるからです。
満員の電車の中で、手すりをつかむことも大変なくらい混んでいます。
やっと手すりを見つけて、ホッと安堵していると、私の前で座席に座っている人が先ほどまでスマホをいじっていたのに、私の杖を見て急に下を向いて寝てしまいました。
「ああ、杖持っている人が目の前にいるから、バツが悪いんだろうな・・・」
そんな体験が何度かあったので、座席の目の前に立ち手すりに摑まるときは杖を後ろに隠すクセがついてしまいました。
通勤途中に道端でつまずき転んでしまった事がありました。
すごく人の往来が激しい道で、かなり派手に転んでしまったので恥ずかしい思いがあり、早く立ち上がりたかったのですが、足に力が入りづらいので、なかなか立ち上がれなかったんです。
何度も、何度も一人で立ち上がろうとしても、やっぱりダメでした(笑)
その時、ふと周りの人の顔を見たとき、
-スマホを見つめてただひたすらに歩く人
-ちょっとこちらを見ては下を向く人
-少し笑っている人
目に入りました。
その後、かなり先のほうから若い女性が走ってきて
「大丈夫ですが、お手伝いしますね」
といって肩を貸してくださいました。とてもありがたかったです。
ですが、近くにいた人たちを見たとき、私の心の中に何かがグサッと刺さったような痛みを感じました。
その時から私はあれほど好きだった休日の外出が出来なくなっていました。
休日は家で過ごす事がほとんどになってしまった
まさか自分がこんなに家に引きこもってしまうなんて、思ってもみませんでした。でも、どうしても杖をもって外にでる気になれず、家で過ごすことが多くなっていました。
「外に出たい、買い物したい、映画みたい」
「だけど、あんな思いはしたくない」
最初は家で過ごすことがストレスになっていましたが、だんだんと慣れてきたころに、コロナの騒ぎがあり、「外出自粛」がはじまりました。
外出自粛が始まり、朝の通勤ラッシュが無くなり、街には人が消えていた・・・
外出自粛といっても、食べ物を買ったりで外に出なくてはいけません。
外に出てみると街には人がいなくなり、不謹慎なのですが、杖をついて歩く私にはとても歩きやすくなっていました。
いつもは前からスマホを見つめて突進してくるサラリーマンにぶつかりそうになり、いつもビクビク歩いていたのですが、今は自分のペースで歩けます。
週一回の出勤の日も、いつもより遅く出るので、電車は席も空いています。
なんだか不謹慎なのですが、私は今、皆さんと逆にストレスが軽くなっているようなのです。
だからと言って外出自粛中なので、不要の外出は出来ませんし、してはいけないのですが、その事に気づいたとき、
「ああ、もしかすると、今は健常者の方たちが、ウィルスの脅威や外出できないストレスで私のように『思い通りにいかないストレス』を感じているのかもしれない」
そう思いました。
きっと生活がガラリと変わる分岐点になるんだろう
沢山の人がウィルスの脅威にさらされ、お亡くなりになってしまった人もいる恐ろしいウィルス。
このウィルスはすぐに消滅したりはしないだろうから、程度にもよりますがこの状況はしばらく続くと思われます。
予想もしていなかったこんな状況に、世界中の人たちがどうにか乗り越えようとがんばっています。
でも、きっと今までのやり方を代えなければ、この環境内で経済は上手く進まないと誰もが覚悟していると思います。
どう変えるか、どうするか本当に難しいところです。
私も「なんで、こんな体になってしまったところにこんな難しい状況になるんだ!」
ってちょっと愚痴をこぼしたくもなりましたが、きっと私も含めてこの状況下、生活がガラリと変わる、変わらなくてはいけないんだろうと思っています。
生活、仕事、学業・・・すべて変わる分岐点なんだと毎日感じています。
上手く言えないのですが、この規制のある中で上手く生活が出来るような方法が見つかるなら
「障がいがあるけれど、それをストレスに感じない生活」
のヒントが見つかるように思えてなりません。
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